新商品展示会
日々変化を続けるサービス業界に合わせ、新しい製品を開発し続けているユニフォームメーカーである弊社「セブンユニフォーム」。毎年2月の頭に本社社屋にて、その年の新商品を中心とした展示会を開催し、お客様をお招きしています。
数年前から、某生花店様へ会場を彩るお花をお願いしているのですが、装花が有ると無いとでは大違い。殺風景な会議室の印象がガラリと変わるだけでなく、会場内が草花のフレッシュな香りと空気に包まれ、ご来場のお客様の中には毎年このお花を楽しみに来て下さる方もいらっしゃる程。
お花のしつらえをお願いしているのは熟練のフラワーアレンジメントの方。普段はホテルで、婚礼や国賓を迎える会などの装花を担当されているそうです。その手さばきに慌ただしさは皆無で、その所作からは現場への気配りだけでなく、美しい植物達への優しさが見てとれます。

新商品展示会
新商品展示会

実はアクティブなお仕事

装花を仕立てられているお仕事を傍らで拝見していると、これがなかなかの運動量。そして気になったのは着用されているユニフォーム。
一般的な伸縮性の無さそうなシンプルな黒いスーツにパンプスという出で立ち。お話を伺えば、ホテル内勤務である為、ホスピタリティーの最高峰とも言える場「ホテル」にてお客様を迎えるには、スーツでなくてはいけないという従来からの慣習から、それを制服とされているとのことでした。ですが実際の現場では、床で作業をしたり、背の高い花器に手を伸ばしたり、膝をついて作業をしたり…。「裏地があり伸縮性が無い為動きづらい」「背中が出てしまうのではないかや、胸元の開き等が気になってしまう」「とても動くためとにかく暑い」「植物の花粉や汁が付着して取れにくいことがある」など、現在の制服に対するお声を聞くことができました。余りにシックなスーツ姿の為、お客様からホテルマンと間違われ館内で声を掛けられる場面も多々あるそう。だからと言って、街のお花屋さんの様なカジュアルな格好は絶対に出来ないということでした。

今までも街中で、そんなことを感じる時がありました。実はお仕事内容とユニフォームがマッチしていないのでは?と。
“その職業を思い浮かべた時に、象徴するような既存のユニフォームがパッと思い浮かばない様な職種”“時代の変化と共に新たに生まれたサービスを提供する職種”、そんな職種の方々に向けた新しいユニフォームづくりをすること。それはユニフォームメーカーの使命です。


開発途中のデザイン画

ユニフォームのタネ

ハッと思い立ち、デザイナーに早速相談をしました。

「ホテル内で働く為、お客様へのホスピタリティーは確保しながら、動き易く、何より着る人が嬉しくなるような、そんなお花屋さん専用のユニフォームが出来ないでしょうか?」
熱心に話を聞いてくれ、自身もそのことに以前からインスピレーションを持っていたという弊社のチーフデザイナー。婦人アパレルで長年最前線を務めてもいたこともあり、沢山のアイディアをすぐさまデザイン画におこしてくれました。(写真は開発途中のデザイン画)

デザイン出しの際に出てきたアイディア

  • 生地は重衣料向けの素材を使って品とフォーマルさをキープ。ストレッチも効かせて動き易く。
  • 着る人の動きや体型に左右されないが、誰もが同じようにスッキリと見えるシルエットに。
  • 首から肩のラインが美しく見える様に、ボートネックをベースに。でも中に着るインナーの衿を出しやすく少しアレンジをして。
  • エレガントにクリーンに仕上げたいので、なるべく要素をそぎ落としたい。背中に四角く入れていた目立つステッチは無しにして、違う方法で強度を保とう。
  • 専門の道具を入れるポーチを腰に掛ける場合があるから、ベルトループが一つあるといいのでは。好きなベルトを用意して巻けば、ポイントになってとってもエレガントに映える。
  • 足の可動域を確保したいから、裾にベントを付けるのは必須。

エプロンドレス CS2349-9

Coordinate

  • エプロンドレス CS2349-9
  • シャツ CH4489-0
  • パンツ DL2993-9
  • ベルト 参考商品

4度にわたって試作をし、女性社員の試着を重ね、完成したのがこちらのエプロンドレス(CS2349)でした。採用した生地は重衣料に使用するギャバジン。制電性とストレッチ性を持たせつつ、しっとりと落ちるドレープ感は高級感があります。そぎ落としたデザインと極力おもてに見えるステッチを省いたことで、クリーンで癖の無い印象に仕上がっています。“エプロンドレス”といいつつも、その存在は女性の正装として、ワンピースとも、スーツスタイルにも通じる様な存在感があります。

写真の様に、ドビーストライプの織柄が入ったエレガントなシャツ(CH4489-0)と、トリアセテート素材を使った女性らしい素材の細身パンツ(DL2993-9)を合わせて、ホテルマンとの違いを表現しながら、その軽快でエレガントな出で立ちで、何かの「プロ」であることを、何も言わずに感じていただけるユニフォームとしてご提案しています。高い専門的知識を持ちつつも接し易く、エレガントに細やかな心遣いを表現したい。そういった場面などであれば、色々な職種の方に着て頂けるのではと思います。

実は何かのユニフォームで代用をしている現場が、他にもきっと沢山あると思いますし、そんなユニフォームのタネはまだ色々なところに落ちていると思います。これからもそれを逃さず拾い、デザイナーと相談しながら共に開発していけたら!と思うのです。(企画部 N.I.)


今回はお花屋さんを営む方々に新たにご提案をしたエプロンドレス(CS2349)でしたが、女性が颯爽とエレガントに、でもパワフルに働くような別の現場でも是非活用していただきたいエプロンドレスは、他にもバラエティー豊かに展開しています。その詳細は、総合カタログの最新版「SEVEN UNIFORM CATALOG 2019」をご覧ください。ご請求は下記のフォーム、またはお近くのセブンユニフォーム販売店へ。また、このシリーズとのコーディネートに合ったインナーやエプロン、アクセサリーなどについても、セブンユニフォームの各ショップへご相談ください。最適な商品をご紹介させていただくほか、オーダーメイドも承っています。
※モデル着用写真は「SEVEN UNIFORM CATALOG 2019」のP260から引用。