白のユニフォームとインテリアが食材の鮮度を際立たせます。
英国流のナチュラルフードを提供するお店として2002年、イギリス人のローズ・カラリーニさんがパリに開店した「Rose Bakery」。その人気はヨーロッパに留まらず、設立10周年となる昨年は日本にも3店目がオープン。銀座につくられたこのお店は、ティールームという世界の店舗で初めての試みでした。
ローズベーカリーを訪れる人たちがお目当てにしているのは、季節の野菜をふんだんに用いたデリや、自然な素材でつくった多彩なケーキにお菓子。
「“ベーカリー”の名からよくパン屋さんと間違えられますが、“bake(焼く)”は焼き菓子やローストした野菜料理のこと。家庭的な手づくり料理を表したネーミングなんですよ」(マネージャー/今村さん)
Coordinate
- コックコート QA7344-0
- ソムリエエプロン QT7329-0(カット加工)
- パンツ DL2914-9
使用する野菜は、旬を重視。また、ひじきや豆腐などの和風食材や、パースニップス(白にんじん)など珍しい野菜も積極的に使用します。味付けは、オリーブオイルと塩、ビネガーが中心。野菜本来の美味しさを引き出すことを最も大切にしています。「日本では珍しい食材やお料理も少なくないので、ご注文の際にお客様からご相談いただくこともよくあります。お薦めした料理を喜んでいただけると、とても嬉しいですね」(ホールスタッフ/内堀さん)
ティールームだけに当然、取り揃えている茶葉も紅茶に中国茶、日本茶とバラエティ豊か。また、英国スタイルのアフタヌーンティーセットを提供するのも、世界のローズベーカリーでここだけです。
「ユニフォームについては、ローズさんから“白のチュニックで行きましょう”というご提案があったんです。英国のティールームのスタッフは、チュニックが定番なんですね。それで色々と検討した結果、ローズさんに写真を送って“これなら!”とOKをもらったのが、今の制服なんですよ」(今村さん)服装だけでなく、店舗の内装や食器、お茶を供するための鉄瓶なども他の店舗とは異なり、スタイリッシュにすべて白で統一されています。
「この店の中で色彩が鮮やかなのは、野菜やその他の食材と、後はお料理だけ。ユニフォームの白は、その新鮮な色を引き立てる役割を果たしているんだと思います」(ホールスタッフ/上原さん)
開店は3番目にも関わらず、国内の本店的な役割を担うこのお店。銀座の飲食店の料理人やギャルソンが常連だったり、ここに来るために遠方から上京するお客様がいたりと、その注目度はさらに高まっています。
photographs by yuu kamimaki