ユニフォームがお店とスタッフの個性を引き出してくれました。
東京の夜に響く、笑いと乾杯の声。洋風料理とワインを気軽に楽しめる店・ディプントです。
「これまで日本には意外にも、ワインを中心とした大型居酒屋チェーンはなかった。ですからこの店は、新たな分野へのチャレンジなんですよ」(プロントコーポレーション 新規事業本部 企画部 マネージャー・営業部 ディプントグループ長/坪井さん)
2009年のスタートから、都内にすでに10店を出店(2013年7月現在)。オフィス街の中にあるこの大手町店も、昨年秋の開店以来、OLやサラリーマンで連日大賑わいです。
「予約だけで満席の日も多いですね。ワインもですが、料理の評判もいいんですよ。お帰りの時 “美味しかった” と言ってくれるお客様が多くて、スタッフも皆、鼻高々ですよ(笑)」(ホール担当/原田さん)
Coordinate
Left
- シャツ オーダーメイド
- 胸当てエプロン オーダーメイド
Center
- シャツ オーダーメイド
- ショートエプロン RT6854-0
Right
- シャツ オーダーメイド
- ショートエプロン RT6854-0
ブランドのコンセプトは、女性が喜ぶお店。そのため、インテリアには特に力を入れたそうです。さらに、それと同等に重視したのがユニフォーム。「お客様の目も大事ですが、それ以上に着ているスタッフ自身が “かわいい!!” “誰かに見せたい!!” と思うものにしたかった。スタッフが満足していきいき働けることは、良い店の絶対条件ですから」(坪井さん)
当初はセブンユニフォームの既成品をお使いでしたが、出店が軌道に乗ると今度はオリジナルの制服を発注。見飽きない普遍性をと話し合った結果、トラディショナルなボーダーに行き着いたといいます。
「ワイン専門店というと白シャツにネクタイ、長エプロンが定番ですが、カジュアルにワインを楽しんでいただく当店には、ラフでユニークなこのユニフォームの方が合うと思います」(店長/石浜さん)
けれども、このユニフォームがさらにユニークなのは、着方に決まりがないこと。合わせるパンツやシューズはすべて、個々のスタッフが自由に選びます。「キッチンのスタッフは帽子も被りますが、それも髪の毛や異物が落ちなければ、自分の好きな形のものを使っていいんですよ」(キッチン担当/渡部さん)
大手チェーンの制服といえば、全身お揃いのアイテムを、マニュアルに忠実に着るのが常識。
「でも若いスタッフは、好きな着こなしをするだけで、やる気が出たりするでしょう。個性を尊重することでスタッフの満足度が上がれば、それはきっとサービスや雰囲気の向上に繋がります」(坪井さん)
ただその一方、統制や秩序を考えると、個々の自由に任せるのは、勇気のいることでもあります。
「でも実際はユニフォームへの苦情なんて、まず無いですよ。商品やサービスに問題があった時、“そんな恰好してるから…” とか突つかれるだけ。なのにビクビクして、店の個性やスタッフのやる気を削いでしまうのは、もったいないですよ。ラフなユニフォームを自由に着るなら、そのぶん商品やサービスをしっかりすればいい…それだけのことだと思いますよ」(坪井さん)