もともと八王子にあった「集合住宅歴史館」が赤羽台に移転することになり、新たに「URまちとくらしのミュージアム」としてリニューアル。
建築マニアなどの間では今も語り継がれる「同潤会代官山アパート」などの復元展示や、「スターハウス」という戦後日本で試みられた独特な形の保存住棟が見られる国内で唯一無二の施設です。
常時公開している展示施設「ミュージアム棟」の目玉である4団地6戸の復元住戸は、実物大の1/1サイズで復元されているため、通気へのこだわりや、日本人の心を大切にする思いなど細やかな部分まで見ることができ、くらしをより良くしていこうという当時の人々の気概が感じられます。
ミュージアムのユニフォームは、最新デジタル技術を取り入れた館内の内装にマッチした「HAKUÏ/ハクイ」のコート「RA6774-8」、ベスト「CJ4340-7」、シャツ「CH4456-0」を採用。胸元にはURカラーを表すシルクのポケットチーフを差し、顔まわりを鮮やかに演出しています。
「ミュージアム内を案内する際、こちらのコートだとキュレーターのような印象を与えるので気持ちが引き締まります。」(男性スタッフ)
「コートもシャツも腕まわりがとても楽で、長時間着用していても疲れず快適です。」(女性スタッフ)
以前、八王子にあった「集合住宅歴史館」時代、スタッフは事務服のような堅い雰囲気のユニフォームだったそうです。今回のユニフォームについて検討と対話を重ねる中で、施設コンセプトである「過去、現在、未来 新しいくらし方を探求する」に合わせた、キュレータースタイルにたどり着きました。
ミュージアム棟前に広がる芝生の広場「ワークショップひろば」には、旧東鳩ヶ谷団地(1958-)で親しまれていた、世界的な彫刻家となる流政之氏のスケッチから生まれたファニチャーが配置され、立ち寄った人が誰でもくつろげる空間が広がっています。このひろばでは、今後、くらし⽅を楽しみながら探求するための様々なワークショップを展開し、「くらしの現在」を風景化し、未来を志向した取り組みを続けていく予定です。
まさしくくらしの過去・現在・未来を一望できるミュージアムを体感しに訪れてはいかがでしょうか。
※2023年11月取材