産学連携教育プログラムの一環として、
セブンユニフォームと横浜fカレッジがコラボ
横浜にあるファッションの専門学校「学校法人 岩崎学園 横浜fカレッジ」は、美容・メイク・ネイル・エステ・ブライダル・ファッションなど多彩な学科編成で“トータルファッション&ビューティー”の視点を養う、1927年創立の伝統ある専門学校。横浜駅西口から3分という、賑やかで開放的な港町・横浜の中心に位置する学び場です。
1952年創業以来、ユニフォームを通じて飲食・サービス業界の発展をサポートし続けている「セブンユニフォーム」がこの度、横浜fカレッジさまの産学連携教育プログラムの一環として、ユニフォームコーディネートの体験型講座・ワークショップを開催し、学生の皆さまとコラボレーションさせていただきました。
本プロジェクトには、ファッションライフデザイン学科から6名、ファッションビジネス科スタイリストコースから4名の方々にご参加いただきました。
学生の皆さまに、ワーキングウェアとしてのユニフォームについて学んでいただき、ファッションウェアと仕事着の違いや、仕事の現場でのユニフォームの存在意義や意味について研究し、若い感性とセンスを用いたユニフォームコーディネートを企画・プレゼンテーションしていただく今回のプロジェクト。今回も前回に引き続き、活動の様子をお伝えします!
第4回目(2022年11月)
2回目のプレゼンテーション
初回プレゼンテーションを行っていただいてから約2か月後のこの日は、前回のプレゼンテーション内容をブラッシュアップした成果を発表していただきました。どのようにパワーアップをしたのか、私たちもずっと楽しみに待っておりました!
学生の皆さまが沢山悩みながらも考えてくださったデザインはどれも素晴らしいもので、実際にかたちになると思うとますます楽しみになったことを覚えています。
ここからコーディネート作品紹介写真撮影までの約2か月間で、学生の皆さまに実際に作品の準備・製作をしていただきました。
第5回目(2023年1月)
作品写真撮影日
いよいよこの日がやって参りました!
弊社の撮影スタジオに集合していただき、プロカメラマンにより、学生の皆さまのコーディネート作品を撮影しました。
fカレッジの皆さまも当社社員も、やる気に満ち溢れた中でのスタートです。
今回はヘアメイクの先生のご協力もあり、学生の皆さま自身がモデルとなってくださいました!
まずはヘアメイクから…
各チーム、カメラマンが撮影した写真を確認しながら、スタジオ撮影作業を進めていきます。
今回考えてくださったデザイン作品は、当社の既製品にアレンジを加えたり、コーディネートを組んだりするものがメインとなりました。
実際に実現可能なデザインなのか頭を悩ませていた方もいらっしゃった印象でしたが、さすが服飾を専門とした皆さま!我々の期待以上のものが仕上がってきました。
ではここから、皆さんもずっと気になっていたに違いないデザインと、実際の作品をご紹介していきますね。
グーチーム
テーマ「動物園」
デザインのポイント
- 動物園のエリアごとに色分けをして、ゾーニングできるようにしたところ
- 動物のワッペンを付けて担当の動物が一目でわかるようにしたところ
- タイと襟付きのシャツでカジュアルになりすぎないようにしたところ
- エプロンは、形の違いによって担当エリアの区別をできるようにしたところ
- 抗菌や防臭、制電、ストレッチの機能付きのユニフォームを選んだところ
コメント
- せっかくユニフォームを作るなら、堅苦しいものではなく、色合いやマーク、形など楽しく考えられるような場所が良かったので、テーマを動物園にしました。それに加えて動きやすさや安全性などを兼ね備えた上でどこまでできるかを追求しました。
- 普段学校では自分の手で洋服を作っているので、工場で作る場合のことを考えずにデザインをしていましたが、今回はユニフォームなので工場で作ることを想定してデザインをするのが難しかったです。
デザインのポイント
- 中国の伝統色である黄金と紫を採用したこと
- パンツスタイルでジェンダーレスのコーディネートにしたところ
コメント
- テーマが飲食店で、飲食の仕事をするにあたってのニーズや高級レストランというランクに見合うデザインを考えるのが難しかったです。
デザインのポイント
- 子供向けの商業施設がテーマということで、楽しいポップな感じを虹で表現したところ
コメント
- 思い描いたデザインと現実的な問題との帳尻合わせが大変でした。
デザインのポイント
- 裾の部分にリフレクターを入れて、暗い場所でも反射するようにしたところ
- ベストの丈を短く加工し、動きやすく作業がしやすいようにしたところ
- ファッション性にも優れるようなプリント生地をパンツにパッチポケットとして付けたところ
コメント
- 通学中に作業員の方を見かけた際に、服装が普段着の上にあきらかな交通安全のベストで、そのミスマッチさが印象に残っており、そこに焦点をあててみました。
- 普段着過ぎるとユニフォーム感が無くなってしまうので、そのバランスをとるのが難しかったです。
デザインのポイント
- デニム素材を自然にコーディネートしたところ
コメント
- より私服っぽいユニフォームを選んで、自分の持っているシャツと合わせました。
デザインのポイント
- 動きやすいように、後ろの裾を一部カットして、スリットファスナーを縫い付けたところ
- 左下の部分にリボンタグを付けて、仕事道具を引っ掛けられるようにしたところ
コメント
- コート以外のアイテムは、まだら柄タートルインナーと、発色の良いチェックフレアパンツを合わせることでモードな印象にしました。
デザインのポイント
- 胸元にファスナーの付いたポケットがあり、落ち着いたワイン色の、私服に合わせやすく少し個性的な印象の商品を選んだところ
コメント
- 家から着て行って、そのまま出社できるようなユニフォームを選びました。
- 自分の好きな系統とユニフォームをうまく掛け合わせられないか考えました。
- あくまでもユニフォームなので、あまり私服感を出さないようにコーディネートをしました。
いかがでしたでしょうか?
イラストと実際の作品ではまた印象が異なりますよね!
とても素敵な作品が出来上がり、こうして皆さんにも見ていただくことができて大変嬉しく思います。
本活動を通しての感想を学生さまからたくさん頂戴しましたので、一部ご紹介させていただきます。
- コーディネートを組む際や洋服を売る時に、そのアイテムの機能性をしっかり伝えた上で、様々な着こなし方を提案する事でアイテムがより魅力的に感じると思ったので、そこを活かしていきたいです。(ファッションビジネス科2年 Kさん)
- 私服とユニフォームの共通点や違いなどがたくさん知ることができ勉強になりました。(ファッションライフデザイン学科2年 Sさん)
- ユニフォームについて何も知らなかったのですが、撥水性のある生地であったり、抗菌加工がしてあったりと普通の洋服とは違う作りになっていることを学びました。(ファッションライフデザイン学科2年 Yさん)
学生の皆さまには今回のワークショップを通して学ばれたことを、これからの活動に是非活かしていただければと思います。当社社員も、新しい視点や発想を得ることができ、ユニフォームの新しい活用方法のアイデアも頂けました。お互いに刺激を受けた、大変有意義な機会になりました。
この場をお借りして、ご協力いただきました横浜fカレッジの学生の皆さま、先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました!
photographs by yuu kamimaki