循環型の廃棄衣類リサイクルボード「PANECO®」が
ミラノサローネに出展。セブンユニフォームも協力!
廃棄衣類繊維をアップサイクルし、様々な空間の内装やディスプレイ什器、家具としてリサイクルする循環型繊維リサイクルボード「PANECO®」
近年は店舗内装アイテムとして様々に表情を変え利用され、その見た目とデザイン性の高さから日本のみならず世界からも注目されています。
そして今回、3年ぶりの開催で60周年を迎えた世界最大規模の展示会、Salone del Mobile 2022(ミラノ国際家具見本市、以下ミラノサローネ)に出展しました。
メインのディレクションはデザイナー五十嵐久枝さんと板坂諭さん。インスタレーションから家具、小物まで幅広く展示されました。
メインのディレクションはデザイナー五十嵐久枝さんと板坂諭さん。インスタレーションから家具、小物まで幅広く展示されました。
「白という映える色1色で、デザイン的にも分かりやすいものを」、というところから生まれた白の「PANECO®」をメインに使ったソファベッド。その作製にあたり、セブンユニフォームからもお客様への販売が出来ないコックコートなどを中心に、廃棄衣類を提供しました。
通常は様々な色の衣類を混ぜて粉砕し板状に形成していくため、毎回どのような色が出てくるかは分からないのですが、多色が混ざると結果的には黒からグレーよりの色味になることが多いそう。通常販売される「PANECO®」ではそんな偶発的に仕上がる色も楽しんでいただいていますが、今回のような展示やインスタレーションではデザインで差をつけ、見る人の感動を生むようなものを作りたいという想いから廃棄衣料の選択で色味をコントロール。
展示会場で多くの人々の目を引いていた地球儀は、すべて廃棄予定だったデニムから作られ、綺麗なブルーに仕上がっていました。そんな想いを叶えられるのもまた「PANECO®」の強みの一つです。
ボードの内90%を廃棄衣類繊維で占め、そのボードを粉砕しまた新たなボードに生まれ変わらせることのできる、サステナブル&エコロジカルな循環型繊維リサイクルボード。しかし、その本当の魅力は、なによりも一目見た時の「美しい!」「かっこいい!」「素敵!」という感覚に訴えかけるデザイン性の高さなのだと思います。そして製品開発のお話を聞くと、環境に配慮された循環型の製造背景と志が有ると知り更なる驚きがある。
環境問題への解決策を考えることが不可欠となった今、そのストーリーばかりにフォーカスが当たりがちですが、ものを作る私たちにはやはりそんな「デザインの力」が求められているのだと再確認しました。
今後はより環境への意識の高いヨーロッパ内での廃棄衣料の循環に取り組む展望もあるそう。まだまだ課題の多いユニフォームのアップサイクルですが、同じ様にサステナブルな物づくりを目指すセブンユニフォームも、「PANECO®」と共に前進していきたいです。