「なら国際映画祭」とは
「なら国際映画祭」は2010年から、映画作家の河瀨直美をエグゼクティブディレクターに迎え、2年に1回開催されている国際映画祭。国内外の若手監督と奈良を舞台とした映画制作や、子ども・海外学生とのワークショップなど、映画の魅力を伝える数々のプロジェクトを実施しています。次世代を担う子どもたちのプロジェクトの充実を図り、若き才能あふれる芸術の力で、世界を再び繋げていけるように映画の魅力を発信しています。
2022年の本祭開催に先駆け、
今年は「なら国際映画祭 for Youth 2021」
が開催。
本祭前年のプレイベントが今年は「なら国際映画祭 for Youth 2021」として新たに開催。
初日には、世界遺産・春日大社にて「“祈”のレッドカーペット」が開催され、琉球舞踊家として海外でも活躍する宮城茂雄氏による奉納演舞も行われました。コロナ禍での開催ということで招待客を絞ったこのイベントの模様は、youtubeで世界同時配信もされています。
1000年先の未来へ
映画祭のメインは、今年で4年目となる中学生から高校生を対象とした3つのプログラム。
「ユース映画制作ワークショップ」:中学生・高校生の若く新鮮な感性を信頼し、プロスタッフのアドバイスの元、夏休みの1週間、奈良の地で自由な映画づくりを体験。
「ユース映画審査員」:「ベルリン国際映画祭 ジェネレーション」推薦の長編映画5作品と「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」の推薦の短編映画5作品をユースらだけで審査。
「ユースシネマインターン」の:昨年より新設のプログラム。映画製作のプロセスの中でも学ぶ機会の少ない配給にフォーカスした、参加ユースたちの行動力が試される実践型企画。今年は完成している実力派監督リム・カーワイ監督の映画作品を取り上げ、宣伝戦略から配給宣伝・広報活動を行い、最終日の最終プログラムでは作品上映会とトークイベントを実施。
セブンユニフォームも応援
奈良という世界遺産のまちで開催されるこの映画祭。その舞台で思い切り自分の気持ちをぶつけ、表現するユースの姿が何よりも印象的でした。大人が思うよりもずっと冷静に物事を組み立てる一方で、溢れるキラキラとした真っ直ぐな感情。そして、その大きなエネルギーをしっかり受け止める河瀬監督のまなざしがとてもやさしく、未来を担う若い世代へ活躍の場を広げる強い意志を感じました。
私達セブンユニフォームは映画祭に込められた思いに共鳴し、2018年から、映画祭を支える“ボランティアスタッフ”のユニフォームを提供することで応援・参加させていただいています。
来年の本祭開催には今年よりも多くの人が集まり、ともに映画を楽しめるように。私たちもユニフォームというささやかなサポートが出来ることを心待ちにしています。
なら国際映画祭 for Youth 2021
- 開催期間:2021年9月18日(土)~20日(祝・月)開催
- 会場:東大寺 総合文化センター金鐘ホール、春日大社
- 主催:NPO法人なら国際映画祭
https://nara-iff.jp/event/1794/
前回2020年「なら国際映画祭」についてはこちらでご紹介しています
映画監督:河瀨直美
Naomi Kawase
生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を超えカンヌ映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受ける。
監督代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など。
DJ、執筆、出演、プロデューサーなど表現活動の場を広げながらも故郷奈良にて「なら国際映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れる。
東京2020オリンピック公式映画監督、2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(シニアアドバイザー兼務)、バスケットボール女子日本リーグ会長。
プライベートでは野菜やお米をつくる一児の母。
なら国際映画祭
Nara International Film Festival
2010年から始まって以降2年に1度開催される、古都奈良の街を会場にした国際映画祭。運営のほとんどがボランティアスタッフからなる。第1回からエグゼクティブディレクターに河瀨直美氏を迎え、映画作りの後進の育成も目的とした当祭典は、2020年9月の開催で6回目となった。