力を合わせておもてなし…ホテルの姿勢を形にした制服です。
世界最多の乗降客数を誇る新宿駅から、徒歩わずかに3分。36階建ビル・小田急サザンタワー内の19〜35階に、小田急ホテルセンチュリーサザンタワーがあります。人気の秘密は圧倒的な交通の利便性と、高層ビルからの絶景。「都心のビル群、新宿御苑や代々木公園の緑、遠くに望む富士山、ライトアップされたスカイツリーや東京タワー…。ご常連の中には、お好きな景色がよく見える席をご指定になる方も多いですよ」(料飲課 レストラン「トライベックス」キャプテンウエイトレス/泉さん)
このレストランと同じ20階にある「サウスコート」も、地上100メートルからの景観を堪能できるラウンジ。2017年2月に、内装からメニューまで全面的なリニューアルを行いました。そして…
「それを機に、開業から20年近く変えていなかったスタッフのユニフォームも、全館一斉に新しくすることにしたんです。アットホームで現代的なホテルの雰囲気に合わせ、堅すぎず軽やかな制服にしたいと考えました」(営業部長/畔上さん)
Coordinate
- ユニフォーム一式 オーダーメイド
デザインは現場の声、特に女性スタッフの意見を尊重。ベテランから若手までたくさんのスタッフの積極的な協力もあり、選定は順調に進みました。むしろ大変だったのは、その後の準備作業。
「短期間に7、80名の採寸をしなければならなくて…。勤務時間がばらばらなスタッフを捕まえたり呼び出したりして、なんとかサイズを測り、新しい制服を手渡し、古い制服を回収するのはかなりの大仕事でした」(総務課 総務・人事アシスタントマネージャー/荒井さん)
ラウンジのリニューアルオープンが2月初旬だったため、2017年は年明けからフル稼働だったといいます。
「ユニフォーム変更の当日、最も大変だったのはフロントです。24時間不休の部署なので、交代でバックヤードに入り、着替えて、すぐ出て…と綱渡り状態」(荒井さん)
「本当に大忙しでしたが、その甲斐はありました。スタッフのモチベーションも大きく上がりましたし、お客様も“とてもスマートになったね”と褒めてくださいます」(宿泊課 フロントマネージャー/浦野さん)
また今回、繁忙時の相互サポートをよりスムーズにするため、レストラン、ラウンジ、宴会用のユニフォームを共通にする試みも行われました。「メンテナンス性も含め、大正解だったと思います。まさに“力を合わせておもてなしする”という当ホテルのスタイルを形にした制服です」(畔上さん)
立地や景観を活かし、ビジネスからレジャーまで、国内外の幅広い人々をもてなす都市型ホテル。
「記念日や接待、夜景デートなど、お客様に合わせた柔軟なサービスを行うために、スタイリッシュで活動的なこの制服はとても役立っています」(料飲課 レストラン「トライベックス」シニアウエイター/山田さん)
ホテルと一口に言っても立地や歴史、経営方針、人材などにより、サービスの質や形態はさまざま。それぞれの職場でスタッフ一人一人の個性を引き出し、輝かせるのも、ユニフォームの大切な役割なのです。