水族館でありながら水族館らしくない…
そういうユニフォームをリクエストしました。
7月20日札幌市中央区にオープンし、道内で話題を呼んでいる複合商業施設moyuk SAPPORO。多彩なショップや飲食店、マンションなどが入った大型ビルの中、特に注目を集めているのが、4・5・6階に設けられた都市型水族館AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)です。
「札幌に水族館が新設されるのは40年ぶり。それも札幌中心部の商業施設内ですから、既存の水族館とは一味ちがった楽しみがあって、町が活気づくような、そんな施設にしていきたいと考えています」
と語る館長の山内將生さんは2012年、東京スカイツリータウン内のすみだ水族館の開業を指揮するなど、都市型水族館のエキスパートと言える人物です。
「それまでの水族館は大きな水槽を並べるのが主流でしたが、すみだ水族館は1館あたりの水量を平均の4分の1以下に抑えました。今回は、さらにその4分の1以下。つまり私たちはこの施設を単なる水族館というより、むしろ水族館の特性を利用した新しい体験施設と考えているんですよ」(山内さん)
Coordinate
- コート RA6774-8・HAKUÏ
- ブルゾン RE6966-6・HAKUÏ
- Tシャツ QU7361-0
- エプロン CT2352-7
「4階はラボのような雰囲気、5階はミュージアム的なアクアリウム、6階はペンギンや熱帯植物と出会える公園みたいな空間と、各階が異なる表情を持っています。夜も10時まで開館していますし、それこそ子供から大人まで自由に楽しんでいただける、これまでにない施設だと思っています」(支配人/浅井さん)
「普通に魚名を見ても、家に着くまでに大抵忘れてしまうでしょう。それなら記憶に残りそうなキーワードを書いて、興味を持ったら魚名を…、さらに知りたければ詳しい説明を…と深掘りしてもらえるような構造にしてあるんですよ」(事業企画/竹市さん)
そんな独創的な施設だけに、スタッフのユニフォームにも独自のこだわりがありました。セブンユニフォームへの発注は、“水族館ではあるけれど、普通の水族館らしくない新鮮なデザインを”とのことでした。
「セブンユニフォームさんとはすみだ水族館の立ち上げからのお付き合いですが、細かい注文にも粘り強く対応してくれる上、ペンギンの出産を祝ってくれたり、施設と一緒に歩んでくれる感じが嬉しいので、今回も面倒なお願いをしてしまいました」(山内さん)
そこで提案されたのが、今回の白Tシャツにブラウンのブルゾン、グレーのラボ用コートと、同じくグレーの飲食用エプロンという組み合わせでした。
「私も初め、茶色かぁと思いました。水族館なのにアースカラーか!?と。ところが届いたサンプルをスタッフが着て館内を歩くと、驚くほど空間に合うんですよ。グレーのコートやエプロンも、館内の照明に調和して。本当にびっくりしました」(浅井さん)
「僕も実物を見た途端、なるほど!と。先入観で思っていた茶色と、実際の色が違ったんですね。やはりユニフォームは、実際に見ないとわからない。本物を見たら、一目で気に入っちゃった(笑)」(山内さん)
ただ、現場の若いスタッフの中には、イメージ画の段階からすでに気に入っていた方もいたようです。
「もう一目で、カッコいい!!と。ブルゾンを着て館内を歩くことを想像して、勝手に興奮してました(笑)。ただ素材のことはわからないので、ゴワゴワしてるかも…と心配でしたけど、実物はとにかく軽くて動きやすかった。同僚とも、 早くオープンになってこれ着て働きたいね!と話していたくらいです」(竹市さん)
オープン当日は,早朝から開館を待つ人が大行列。スタッフの皆さんは当面、大忙しになりそうです。
photographs by yuu kamimaki
精緻な刺繍のロゴワッペンが公認グッズに!!
丸と三角のシンプルな図案ながら、ふしぎな愛らしさ漂うAOAO SAPPOROのロゴ。スタッフのユニフォームには直接刺繍せず、立体的なワッペンにして胸や袖、背中などに取り付けています。刺繍は高級スーツの名入れなどを担当し、すみだ水族館のワッペンも手がける老舗工場に依頼。“命輝く生物の目”“生物を見る人の眼”の両方を意味する小さな白の点は、日本の技術力を駆使し特に細密な刺繍を心がけました。この精緻な刺繍ワッペンを使用したオリジナルグッズが今夏登場! ご来場の皆様にもお買い上げいただけることになりました。
AOAO SAPPORO
アオアオ サッポロ
- 〒060-0062
北海道札幌市中央区南2条西3丁目20
moyuk SAPPORO 4階-6階 - 営業時間:10:00 – 22:00(最終入館 21:00)
※季節によって変更する場合があります。 - 休館日:なし
※施設メンテナンス等により臨時休館する場合があります。