百楽荘

1着1着異なる手づくりのユニフォームが
スタッフの統一感を生み出しました。

能登半島国定公園の中に位置し、日本百景の1つにも数えられる石川県九十九湾。その美しいリアス式海岸を眼前に望む九十九湾百楽荘は、昭和初期開業の老舗旅館の別館として、約60年前に建てられました。

「そうした歴史ある旅館である一方、当館は常に進化を続ける旅館でもありたいと考えています。お客様に絶えず新鮮な感動をご提供できるよう、いつも館内をリニューアルしたり、大小さまざまなイベントを行ったりしているんです」(副支配人/北村さん)

その言葉通り、海上にせり出した開放的な食事処や、3年がかりで手掘りした洞窟風呂、釣り専用の桟橋など、ユニークな施設を次々増設。今や北陸の高級ホテル・旅館の中でも、常に上位に入る人気ぶりです。

Coordinate


「ただスタッフの制服だけは、10年以上昔のままでした。けれど最近、多くの高級旅館がスマートな制服に切り替えたこともあり、ついに社長が“ウチも変えるか!”と決断してくれたんですよ」(北村さん)

やがて、カタログ請求をきっかけに出会ったセブンユニフォームとともに、新ユニフォームの構想に着手。

「百楽荘様のご要望は、他にはないオリジナルなユニフォーム。お客様に非日常を感じていただける制服でした」(セブンユニフォーム・デザイナー/石橋)

と同時に、働くスタッフの皆さんにとって魅力的であることも、もちろん不可欠な条件でした。


「当館のスタッフは約半数が若い世代。そういう人たちに着てみたい!と思ってもらうことは大事です。でも、もちろんベテランのスタッフもおりますから、要するに多彩な年齢層の多様な人々に気に入ってもらえなければならないんですよ」(北村さん)

そうした要件を考慮した上で考え出されたのが、九十九湾の絶景から受ける印象を、そのまま手づくりの加工で表現したユニフォームです。

「この旅館の魅力である水墨画のような美しい景観の印象を、加工で表現できないかと考えたんです。それならすべて手作業のため、制服でありながら1点1点異なる表情を見せることができるので」(石橋)


「完成品を一目見て、これこそ九十九湾だ!!と思いました。まさにこれしかない!というくらい旅館のイメージにぴったりの仕上がりです」(北村さん)

性別や役職に関係なく、全スタッフが同じスタイルなので、職場に統一感や一体感も生まれました。

「以前は着物だったので、今は本当に着やすいし動きやすい。洗濯も裏返して洗濯機に入れるだけ。手間いらずですね」(サービススタッフ/伊藤さん)

「“その制服どこで売ってるの?”なんてお尋ねになるお客様もおられますが、このユニフォームなら“1着1着手づくりなんですよ”と自信を持ってお答えすることができますね」(フロントスタッフ/長谷川さん)

※2022年4月取材
photographs by yuu kamimaki

能登 九十九湾 百楽荘
Noto Tukumowan Hyakurakuso

  • 〒927-0552 石川県鳳珠郡能登町越坂11-34
  • TEL:0768-74-1115
  • ご宿泊:
    チェックイン/15:00~19:00
    チェックアウト/11:00
    ※ご利用のプランにより異なる場合がございます。

<電車でお越しの方>
JR金沢駅西口『特急バス』2時間半
※特急バス バス停まで無料送迎を致します。

<飛行機でお越しの方>
J能登空港より『ふるさとタクシー』で30分¥1,300
※要予約

<お車でお越しの方>
金沢から のと里山海道始点「内灘IC」~終点「能登空港IC」
~能登空港IC~珠洲道路約20分、
上町交差点を宇出津方面へ約10分、R35で約10分