新感覚の水族館に必要なのは、新感覚を表現するコスチュームでした。
『すみだ水族館』は、スカイツリータウン®内にある新しいアクアリウム。都心の商業施設の中だけに規模は決して大きくないものの、さまざまな創意工夫と努力によって多くの来場者を集めている、これまでにはなかったタイプの水族館です。
人気の理由の1つは、普通は見られないバックヤードなども積極的に公開していること。水槽の掃除やエサづくりなど生の飼育作業を目にすることで、訪れた人たちは生命をはぐくむことの大切さや難しさを、よりリアルに感じられると言います。さらに…
Coordinate
<飼育スタッフ>
「館内にある5つのラボでは、専門的な研究や観察の様子もご覧になれます。本当に間近で見られますし、生き物への興味を深めてもらえるよう、私たちスタッフも積極的にわかりやすくご説明するよう努めているんです」(魚類担当/春日井さん)このように来訪者とスタッフの距離が非常に近いことも、人気の理由の1つ。ラボだけでなく、水槽やプールで働くスタッフの皆さんも作業の合間、近くにいるお客様に気さくに話しかけています。
「いま担当している東京大水槽の魚の多くは開館前の4カ月間、私自身が小笠原島に滞在して集めたもの。だから大抵のことは説明できますので、何でも質問していただきたいですね」(魚類担当/須藤さん)
「この水族館ではお客様と生き物の距離もとても近いので、オットセイやペンギンなどにはストレスを感じさせないよう、人に慣れる練習をさせているんです。時間帯によっては、そんな訓練の様子もご覧いただくことができますよ」(海獣担当/高嶋さん)
そんなお客様とのコミュニケーションに密かに役立っているのが、じつはスタッフのユニフォーム。「水族館員の定番は、ポロシャツにチノパン…。でも、ここみたいな新しい感覚の水族館には、もっと親近感が湧くような、コスチューム的なウエアが必要だと思ったんです」(営業企画部・主任/新田さん)
多くのカタログを検討した末に出会ったのが、セブンユニフォームのHAKUIシリーズでした。
「既製品でも可愛くて個性的な制服があるの?!と驚いたし、ウェブサイトを見てユニフォームに対する理念にも共感できたので、ウエットスーツも含めたトータルコーディネートをお願いしたんです」(新田さん)
動物園や水族館、ミュージアム、プラネタリウム…これまで画一的だった文化施設がそれぞれの個性を発揮し始めた昨今は、そこで使用されるユニフォームにも思い切った発想の転換が必要なのかもしれません。