京都鉄道博物館

歴史にあるものを大切にしつつ、斬新なスタイルで表現しました。

京都駅に程近い市の中心部に広がる、緑豊かな梅小路公園。かつては貨物列車の駅だった1万㎡の公園内に4月29日、鉄道関連の博物館が誕生しました。

「23両の蒸気機関車を含め、計53両もの本物の鉄道車両を保存した、国内でも最大級の施設です。ことに重要文化財の扇形車庫に収蔵されている蒸気機関車のうち、8両はいわば現役。石炭と水を入れれば、すぐに走れるようになっています」(館長/三浦さん)

そのほか、公園内を走る “SLスチーム号” は常時、体験乗車が可能。また、現役のJR社員が解説してくれる「鉄道おしごと体験」や、本物の制服を着て運転士になりきって操作する「運転シミュレータ」など、“見る、さわる、体験する”が満載の施設となっています。

「鉄道ファンの皆様はもちろん、すべての年代の方々に楽しんでいただきたい。そのためスタッフには “まず自分たちが楽しく働くことで、お客様にも楽しくなってもらいましょう” と呼びかけています」(館長)

Coordinate

  • ユニフォーム一式:オーダーメイド

京都鉄道博物館

館内ではプレオープンの期間から、すでに多くのスタッフが各々の部署で忙しく働いていましたが、その全員に共通だったのが元気な挨拶と明るい笑顔。「オープン後は相当な混雑が予想されますが、それでもお客様には楽しい思い出を残してほしい。それには笑顔と元気が不可欠です」(レストラン/渋谷さん)

そんな館内の雰囲気づくりの一翼を担うのが、スタッフのユニフォーム。一見、鉄道関連の施設とは思えないほど、明るい色目でモダンなデザインです。

「鉄道らしい制服もいいけれど、“みんなで楽しみを共感する”という方針をお聞きして、“日本文化を代表する街だからこそ、逆に従来のイメージに囚われるべきではない”と思い、あえて時代を少し先取りしたデザインをご提案したんです」(デザイナー/藪上)


京都鉄道博物館
バリエーションは受付・案内用とレストラン用、食堂車・弁当販売用、ミュージアムショップ用の4種類。それぞれに青系の春・夏物と、京の紅葉をイメージした赤系の秋・冬物が用意されています。「全体としては統一感がありながら、各担当を一目で見分けることができます。食堂車はスペースが限られるので動きやすさが大切ですが、そうした点でも満足していますよ」(食堂車・弁当販売/岩井さん)

「今着ている春・夏物は軽くて、とても風通しがいい。それに一見斬新なのに、随所に着物や折り紙のような伝統的なデザインが入っているのも気に入っています。内覧会のお客様にも “印象に残る制服だね” とお褒めいただきました」(インフォメーション/佐藤さん)

歴史あるものを大切に残しながら、新たなかたちでお見せしていく…。そうしたデザインのねらいは、博物館の方向性ともしっくりマッチしているようです。


京都鉄道博物館
kyoto Railway Musium

  • 京都府京都市下京区観喜寺町
  • 「京都」駅中央口より西へ徒歩約20分、またはJR山陰本線・嵯峨野線「丹波口」駅より 南へ徒歩約15分
  • 京都市バス、京阪京都交通バス「梅小路公園前」下車徒歩約3分。
  • 京都市バス・急行 「梅小路公園・京都鉄道博物館前」下車徒歩すぐ。
  • 当館には駐車場はありませんので、 お車でのご来館はご遠慮ください。
  • TEL:075-323-7334

営業案内

  • 営業時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)
  • 休館日:毎週水曜日、年末年始(12/30~1/1)
  • 祝日および春休み(3/25~4/7)、 夏休み(7/21~8/31)は開館します。
  • 荒天時などの場合には臨時休館します。

料金

  • 一般1,200円
  • 大学・高校生1,000円
  • 中・小学生500円
  • 幼児(3歳以上)200円
photographs by yuu kamimaki