10月4日、フランスのパリ6区の飲食店がひしめくエリアに、パリで最も注目されている若手日本人シェフ守江慶智(もりえ よしのり)氏のレストラン「yoshinori」がオープンしました。渡仏から10年、初めて自らの名前を冠したお店をオープンすることとなった守江氏を絶賛する評論家は多く、オープンを待ちわびたファンは国内外に及びます。
真新しい店内は、表通りの賑やかさとは一転して落ち着いた優しい空間。淡いブルーグリーンとホワイトの色調に、白木と石壁のコントラストが清々しく、居心地の良い店内。入口から真っ先に目に飛び込む厨房に立つ守江シェフが、お客様を出迎えてくれます。
厨房と客席との距離が近いせいか、まるで守江シェフが自分の為だけに料理を振る舞ってくれているように感じてしまう程で、それは本当に贅沢な空間です。
メニューは前菜・メイン・デザートからなるコース料理で、それぞれを複数のメニューから選ぶことの出来るプリフィックススタイルです。食材のほぼすべてがオーガニックのもので、ワインもオーガニックワインが並びます。今回いただいたお料理には、あまり見たことのない滋味深いハーブがふんだんに使われていたり、仔牛のタルタルには貝がしのばせてあったりと、意外な組み合わせによって、口の中に美味しくて面白い出会いが次々と起こります。盛り付けも、瑞々しく自然のままのように美しく、可憐で繊細な美しさがあります。
守江シェフのお料理は、1つのお皿の中で、こちらから食べてもあちらから食べても、全く違う味がしたり、食材の組み合わせに驚かされることがあります。今回「yoshinori」様へご提案したエプロンも、そのことを形で表現した様なイメージでお作りしており、大胆に斜めに走らせたヘムラインによって左右で全く違う顔に見えるシルエットになっています。エプロンのデザインは守江シェフのご友人でもあるパリ在住のデザイナー星野貞治氏。
Coordinate
- エプロン(オーダー商品)
世界一の観光地パリにあるレストランには、地元パリっ子のみならず、観光客もやってきます。「旅行中のお客様にはコミュニケーションの中で滞在何日目であるかや体調のことを聞き、火を通したバターなど油脂の多いものはなるべく使わないようにしています」守江シェフの味を求めて毎年同じ時期に海外からやってくるお客様もいらっしゃるそうです。お話をうかがえば、とてもシンプルな答えが返ってきます。「食べに来てくれたお客様には安全で体に優しいものを提供したい、帰り道に『あぁ、また来たいな』と思ってもらえるお店にしたいです」今後思い描かれていることについてお聞きすると、フランスの田舎でハーブを自家栽培してそれを使って提供できるホテルレストランを作りたいと、それがシェフとして一番幸せな形だと思うとサラリとおっしゃる姿は本当に守江シェフのまっすぐな人柄を象徴しているように感じました。
瞬く間に予約の取れないお店になってしまうのではとささやかれる中、これからも日々料理と実直に向き合い黙々と努力を重ね発展されていかれるであろう守江シェフのレストラン「yoshinori」。パリに行かれる際は是非立ち寄ってみてください。シンプルに、素晴らしく美味しいお料理に出会えます。(企画部 N.I.)
瞬く間に予約の取れないお店になってしまうのではとささやかれる中、これからも日々料理と実直に向き合い黙々と努力を重ね発展されていかれるであろう守江シェフのレストラン「yoshinori」。パリに行かれる際は是非立ち寄ってみてください。シンプルに、素晴らしく美味しいお料理に出会えます。(企画部 N.I.)
yoshinori
- 18 rue gregoire de tours 6eme 75006, Paris, France
- TEL:+33 9 84 19 76 05
営業時間
- 12:00-13:45(ラストオーダー)、19:00-21:45 (ラストオーダー)
- 定休日:日・月曜定休(年末までは日曜終日、月曜と土曜のお昼が定休となります)