真っ白なナフキン
本日6月1日より衛生管理手法HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)が施行されました。
2018年公布の時点では想像もしていなかったCOVID-19の世界的流行。今、食料品製造業界・飲食業界においても衛生管理に取り組むことは、想定以上に重要で急務な事項となっていると思います。

そんな現場で働くみなさまに向けてユニフォームを作る我々も、HACCP施行に向け1年以上前から対応商品の開発をして参りました。その際、改めて衛生ユニフォームの必要性や何が求められているかを知る為、実際の食品工場へお邪魔し声を聴かせていただきました。

*HACCPの詳細についてはこちらのコラムもあわせてご覧ください。

食品衛生法の改正で衛生管理が厳格化。義務化される「HACCP」とは?


異物混入が大きな課題「まつ毛だって命とりです」

弊社商品をご着用中ではなかったのですが、某食品製造工場へ伺えることに。そちらの現場では厳格な衛生管理体制が敷かれていました。
工場で働く皆さんの身の回りから落下する異物(体毛や繊維)を徹底的に無くすことが求められる中、万一異物が発見された場合でも、それがどのスタッフのものなのかまで特定できるという徹底した管理体制です。

「それでも現実として、100%異物混入を阻止することは出来ません。ただ、私たちはこれだけの徹底した衛生管理を行うことで、万一の事態が起きたとしても、振り返って原因追及することが出来、そして問題を解決することが出来ます。さらに、その管理データからお客様に情報を開示することで、厳密な管理状況を知って頂き、信頼を失うことを避けることが出来ます」

お話を聞かせていただいた方からは、ユニフォーム業界全般に対しても力強いご意見をいただけました。

「まつ毛1本でも落下してしまえば異物になってしまいます。ユニフォームの仕様にはそんな実情が想定されていると感じるスペックがまだまだ十分でありません。パーツがすぐ壊れてしまい機能しなくなるものや、しっかり工業洗濯されているはずが徐々に黒ずんできたり劣化が早いものもありますよ。切れない糸で縫って欲しいくらいです。切れた糸の端から繊維が抜け落ちることもあります。」

ロック始末
(写真:洋服の内側によく用いられる縫製方法「ロック始末」。着用を重ね、端から繊維がほどけて出てきているのが見て取れる。こういった繊維ですら異物になり得てしまう)

「清潔」ということ その価値

真っ白なナフキン
上記は徹底した衛生管理の必要な食品加工の現場で、衛生への配慮は最高レベルと言えるかと思います。HACCPでは具体的に一律の義務内容を掲げているわけではなく、「食中毒・異物混入を起こさない事」を第一の目的として、業種や規模に応じた主体性のある衛生管理体制をつくることを呼びかけているものです。
特にCOVID-19を無視できない今は、清潔であることはとても価値のあることと意識され、お店を利用する方だけでなく、そこで働く方々にとっても、衛生面に配慮した行動を取って働くことは安心して働けることに繋がります。

“清潔が保たれている”ということは、色々な要素から感じられるものです。綺麗なものをきちんと着ていて、髪などの身だしなみが整っている、気持ちの良い挨拶があり、店内が整理されている。そんな、人の配慮を感じる事で安心でき、信頼に繋がるのだと思います。そのお手伝いの1つにユニフォームの存在もあると思います。

(写真:2017年に取材させていただいたREGALO様。開店前、颯爽と準備するスタッフは身だしなみも整い、きちんとプレスされた真っ白なナプキンやテーブルクロスがずらりと並んでいました。)


新登場した「高衛生白衣シリーズ」は、“超”衛生食品工場から見えてきたポイントを盛り込み開発したシリーズです。“超”の付く現場から、店頭でお客様と対面される職種の方まで、場面に合った衛生のトーンで選んでいただける商品が揃いました。実際の商品についてもご紹介しています。(企画部 N.I.)

「高衛生白衣シリーズ」についてこちら

食品を取り扱うためのツール現場からの声を込めた「高衛生白衣シリーズ」